ベトナムでの無線機器の認証(ICTマーク)取得について
2018年06月14日(金)
Wi-Fi無線モジュールの認証
ノートパソコンは世界中、どこへ持って行っても現地のWi-Fiアクセスポイントが有れば、物理的にも法的にも接続が可能です。使えて当然と思われがちですが、大変な事なのです。これには2つ理由が有ります。1つはWi-Fiの通信技術がきっちりとワールドワイドで共通化されている事です。当然そうでなければ接続など出来ません。もう1つはノートパソコンに内蔵されるWi-Fi用無線モジュールが各国の電波法に準拠するための認証が事前に取得されている事です。
国内滞在外国人に対する電波法の特例
実はココが最も重要で、ノートパソコンといえど滞在先の国の電波法に準拠してなければ違法となり、罰金刑を言い渡されたり身柄を拘束されかねないのです。でも、安心して下さい。世界的に短期滞在の外国人には自国の認証を取得していないWi-Fi機器の利用を認める特例を用意している国が多いのです。日本も2016年5月から特例を採用しています。この特例はあくまで外国人が対象ですので、海外製Wi-Fi機器を日本国内で日本人が使用する事は認めらておりませんので注意して下さい。(日本の電波法は違反すると100万円以下の罰金または1年以下の懲役です)
ベトナムでは無線モジュールはICT認証認証の対象外
さて、前置きが長くなりましたが、ベトナムへ無線通信の機能を内蔵した製品を輸出販売する場合、法的に注意が必要です。ベトナムは無線通信機器に電波法上の認証を示すICTマークの貼付を義務付けているのですが、無線モジュールは認証の対象外であるため、ICTマークが付いた市販無線モジュールはこの世に存在しません。そのため、輸出販売を行う製品単位で認証を受ける必要が有ります。また、他国の認証と異なり認証の有効期限は2年と短期間なので注意が必要です。
弊社はワールドワイドで無線機器の認証取得を行う機関の窓口を務めています。ベトナムも含め海外に無線機器を輸出販売を行う場合はご相談下さい。日本の技適も国内で取得するよりも海外経由で取得する方が安価に収まる場合がございます。ぜひお問い合わせ下さい。
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