LoRaを採用した429MHz帯の無線モジュール
2019年06月19日(水)
LPWAの中のLoRA
昨今ではIoTによる無線化のブームもありLPWAと呼ばれる920MHz帯の周波数が注目を浴びていますが、4月に技術セミナーの講師を務めて頂きましたサーキットデザイン社は、この920MHz帯で普及している変調方式である「LoRa」を429MHz帯に採用した無線モジュールを扱っています。「LoRa」はスペクトル拡散方式を用いている関係でデータ転送速度は速くない反面、受信側と送信側は同じ拡散符号にできるという利点が有りますため、機密性が高い通信を可能としています。
429MHz帯LoRAのメリット
429MHz帯で「LoRa」を利用した場合の最大のメリットは、障害物に強い通信が可能となる点です。429MHz帯は920MH帯zに比べて屈折(上下反射)や回折(左右反射)し易い特性が有るため、ビルが多い場所や山岳で利用した場合、429MHz帯の方が断然有利となります。そのため、429MHz帯は、マンホール下(地下)と地表の間の通信など、920MHz帯では真似ができない運用が可能です。
429Hz帯の無線モジュール
以上の事から、複雑な環境下で機密性の高い通信を行う用途には、429MHz帯のLoRaを利用した無線モジュールを推奨します。弊社はサーキットデザイン社の製品の取り扱いを行っておりますので、ご検討の無線モジュールがございましたら弊社までご相談下さい。また、弊社は電波法に合致したオリジナルの無線モジュールの開発や技適の取得代行も手掛けております。429MHz帯を利用したシステムソリューションの開発実績もございますので、合わせてご相談下さい。
□株式会社サーキットデザイン ホームページ
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□特定小電力データ通信に許可されている主な周波数帯とその特徴の一覧 PDFファイル(0.7MB)
補足)920MHz帯は、法律上の空中線電力が429MHz帯より倍近い出力が認可されている関係で障害物の無い空間での飛距離については、920MHz帯の方が有利な場合が有ります。