旭化成マイクロシステム社の火災によるTCXO逼迫の懸念

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旭化成マイクロシステム社の火災によるTCXO逼迫の懸念

2020年11月10日(火)

旭化成マイクロシステム(株)の火災

新聞記事でご存じの方もいらっしゃると思いますが、10月20日に宮崎県延岡市の旭化成マイクロシステム(株)延岡事業所において火災が発生して4日間も延焼した事から、現在も工場が停止の状態となっております。同社は、民生用途のホールICやカーディオ用IC、水晶デバイスのTCXO(温度補償型水晶発振器)の生産を行っていました事から自動車やスマートフォンのメーカーに対する影響を懸念する報道がされています。

TCXO逼迫の懸念

懸念されるのはそれだけではありません。一部の電子部品メーカーが同社を素材の調達元や前工程の協力会社として取引を行っていたため、その影響を受けた電子部品は生産が続行できず受注停止に追い込まれております。弊社も電子部品の販売部門を持ちますため、既に水晶製品の部品メーカー数社からTCXOおよびTCXO用ICの供給に影響が出るとのアナウンスを頂いてます。
特にTCXO関連の電子部品に関しては、報じられるているスマートフォンや自動車だけではなく、パソコン・デジタル家電・無線機器・GPS・ネットワーク機器など、今を代表する電子機器に幅広く使用されています。そのため、旭化成マイクロシステム(株)に代わって製造を引き受ける事となる他社も生産能力の限界で対応を行わねばならなくなりますから、結果としてTCXO関連は供給が逼迫して混乱となる事が懸念されます。

情報が重要

このような状況ですので弊社は、ものづくりを行う企業の支援として必要な情報をお届けしたい考えです。少しでも部品メーカーからの情報の入手を希望する方は、弊社までご連絡をお願いします。(お問い合わせ窓口
1点でも部品に不足が有れば製品を製造する事は出来ませんからご一緒にこの状況を乗り越えましょう。

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